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2007年4月16日 (月)

爺ヶ岳~鹿島槍ヶ岳~五竜岳~唐松岳               1992 8・26~29

14年前 爺ヶ岳~鹿島槍~五竜岳~唐松岳を縦走したときのこと
思いで深い山行きです。

美しい鹿島槍ヶ岳
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夕方までに種池山荘に入ればいいねと5時過ぎ神奈川県の自宅を出発。
10時過ぎに
扇沢の駐車場に到着。 
11時半 少し戻ったところにある登山口から歩き始めました。

暑い盛りでしたが谷から吹き上げてくる涼風を楽しみに最初の急登を頑張ったけれどなぜなぜ? まったく風が吹かず体中の水分がすべて出切ってヘロヘロ状態で小屋に到着。
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まずはビールで乾杯!ぐいっと一気に飲み干したものの ビールの味がぜんぜん感じられずただの水を飲んだようです。 

体が乾ききるとこんな風になるんだ、 よく熱射病にならずにたどりついたものだと感心しました。
登山道は はじめ急登だけれど あとは歩きやすい道だったのに 真夏の昼から登り始めるなんておバカの見本です。

夕景
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翌朝 爺ヶ岳山頂で休んでると鹿島槍から来た登山者が熊がいた! 熊を見たと大騒ぎ。 
双眼鏡で探したら いた! 黒い塊が斜面を下っていました。 おぉ!こわっ!

蓮華岳   針ノ木岳

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後に槍・穂
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剣岳
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爺ヶ岳から見る鹿島槍ヶ岳 惚れ惚れするほど美しかった!
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白馬岳が見える
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鹿島槍北峰の下りからいよいよ八峰のキレットに突入。
北峰の雪渓から吹き上げてくる風のおいしさに大感動しました。 

2日目は
キレット小屋泊まり 急峻な岩場のところにある小屋なのに当時としては食事がとてもおいしかった記憶があります。
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キレットは対向者がきたらすれ違うときこわいなというところが1箇所あったけれど五竜へのG5 G4も含めて 三点支持で確実に進んで怖さは感じなかった。
両手両足フル活動でかえって安定していたかも?
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五竜岳直下で 見上げたら 思わずうっ! でも進むっきゃない!
両手両足でよじ登っていたら どこへ行くんだよ~!カル2の呼ぶ声がする。 
いつのまにかルートをはずしてました。

変だと思ったのです。 一般ルートなのに鎖一つない さすが天下の五竜岳だわ・・なんて。

簡単には軌道修正ができず 下を見ると足が震えてきました。
今 私が落ちたら夫はどんな思いかしら? 心臓が凍りつき 救助隊呼んで ヘリを頼んで・・・いえいえ そんな思いはさせられない。
まさに火事場のばか力 足場を見つけて ぐい~っと重い体を持ち上げて正ルートに戻り山頂に出ました。

キレットやG5 G4 の岩場より恐怖とスリルをたっぷり味わいました。
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鹿島槍ヶ岳
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立山 剣岳
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難所を通り抜けたのでホッとして五竜岳の山頂でゆっくりしたかったですがその日は松山荘泊まり 予約をしておいたのでもうひと頑張り! 

白馬方面
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五竜山荘
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ルンるん♪道がしばらく続き 大黒岳から最後の岩場 そして最後の難所 牛首の岩辺りで登山靴の脇に亀裂が・・・
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日の出
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天狗の頭
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五竜の後に槍・穂高
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山荘からの唐松岳
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横に亀裂の入った登山靴も 翌日 とうとう 靴底がはがれてぱこぱこで歩行不能に・・・カル2が予備の靴紐でくくり付けてくれ なんとか歩けて無事八方池に下山。

ガスがかかりはじめた
白馬三山をゆっくり眺めながら ず~とご一緒した70歳近い名古屋からのご夫婦 とお別れのティータイム
私たちに対して着かず離れず 立ち入らずの姿勢を崩さず お二人ともすたすた歩く姿がとても素敵で私たちもあんな風になりたい・・・

そこへ横浜からのご夫婦が参加  白馬から不帰のキレットを越えてきたそう
定年直前 半年間 毎週土曜日に丹沢へ通いトレーニングしたそう。
このルートは想像外だったようでよく 生きて此処までこれた~と放心状態でした。
丹沢だけでこのルートを・・・・・と・とにかく無事でよかった!
もう山には登らないと言っていた奥様 どうしているでしょうか・・・・

電車で信濃大町まで戻り タクシーで扇沢 
1日の行程に余裕があったので ほんとに4日間も山を歩いたの?というくらい疲労感が全くなく いつも泣いていた筋肉痛もまったくなし ???
不思議な気分でした

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