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2007年9月

2007年9月29日 (土)

ひょこっと焼岳へ(北ア)   07・9・27

上高地から当たり前のように何度も見ていた焼岳だけど 何故か登りたいと考えたことがなかった。
我家の夏山が所用と台風のお陰で消えてしまいがっかりしていたところにカル2から打診がありました。

改めて調べてみると意外と魅力的かも?
ということで出かけてきました。
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今回は上高地に入らず 新中の湯ルートをとることにしてピストンか 上高地に下るかは山頂で考えようと・・・
前夜 神奈川県の我家を出発。
沢渡の手前の 道の駅 風穴の里に夜中の1時に到着
すでに何台か駐車していて就寝中のようです。
満天の星空を期待したけれどまぶしいほどの月明かりでした。

翌朝は雲が多いもののまずまずの天気。昼頃から晴れるという予報に展望を期待して中の湯温泉旅館の先 10号カーブを過ぎ 1分ほど走ったところにある駐車スペースに移動します。
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行程時間等の詳細は カルさんの山遊び日記2 を参考にしてください。

歩き始めは平坦道が5分ほど続き かの車のスクラップを過ぎたあたりから少しづつ傾斜がついて行きます。

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少し急登になってきました。バテないようにユックリを心がけて登りますが前回の杓子山に比べて涼しいので大丈夫そう・・・
ふと見上げると大好きなブナの大木が・・・見渡すとブナ林になっていました。
俄然 元気が沸いてきます。

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急登の期間は短く すぐ楽な道に変わり あたりはモミ・ツガ類の林に変わっていました。
ほんとに良く整備されていて 傾斜もゆるゆるにつけられているし とても歩きやすいです。

光の少ない森の中なので花類は少なそうで退屈するかもしれないけれど登山道の変化が飽きさせない気がしました。
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2000mの案内板が過ぎるとカンバ類が現れて明るい林になり 思わずスキップしたくなるような道です。
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ベンチのある小広場のすぐ先に釜トンネル入り口からの中の湯ルートが合流してきました。
背後の山々には雲がかかったまま 正面に見える焼岳にもガスがかかっています。
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まだ 9時 山頂到着時にはガスも取れるさ と慰めあっていたら南峰方面に青空が見えてきました♪
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久しぶりの高山雰囲気たっぷりの風景に心躍ります。
秋も深まってまもなく艶やか色に染まるのでしょう。
あちこちの花たちはドライフラワー化しています。

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見上げると北峰の足元から噴煙が上がっています。Dscf30011

最後の急登もかなりな勾配だけれど ほんとに良く整備されていて浮石もなく 安心して歩けました。
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稜線の分岐からは岩場になるけれど すぐ北峰山頂の足元に出ます。
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硫黄の臭いが強くなって噴煙が上がっているすぐ脇を登ると そこが山頂です。
残念なことに真っ白けです。
風が強いし 少し青空も見え隠れするのだけれど・・・
ここからの展望を見るためにやってきたのに残念です。
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晴れてきたら登り返せばいいと ひとまず山頂から降りて根元で風を避け ランチしながら回復を待ちます。
登ってきた登山道がよく見えます。
結構な勾配だったのねえ。
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時々 サァ~ とガスが流れるので 弱足ママさん からのメールの応援も力にして
ガスの切れるのを1時間半待ったけれど・・・だめそうです。

山頂から下ってくる人
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下山は 二転三転したけれど結局 上高地に決定。
下り始めは岩とザレの道 ずりっ ずりっ とすべります。
登りに使った方が歩きやすいかもね。
スニーカーで登ってきていたカップルさん 足を痛めていないといいけれど。
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下におなじみの梓川が見えるので 何となく気楽な気分。
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中尾温泉との分岐を少し登り返すと 焼岳展望台 
地図で確認してから登ってゆく先行者の姿が見えます。
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振り返ると焼岳はしっかり雲の中 う~ん かえすがえすも残念!
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フアーと暖かい風が・・硫黄の臭いもする・・すぐそばに幾つかの小さな噴火口がありました。
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展望台のすぐ下に焼岳小屋があり またすぐ気持ちのよい笹原に出て
いよいよでました!長はしご!
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しっかり掛けられていたので危険は感じられませんでした。
この先 短めのはしごが連続するけれど最後の横はしごだけはオイオイ と言いたくなりました(笑)
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下に見下ろす峠沢(?)の荒れ方もすごいなあ。
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上高地が見えながらもなかなか長い下りでした。
腹を決めて登りに使った方が楽しいのかもしれません。

もうじき林道に出る という付近で出あった自然林の林がとてもいい雰囲気でした。
上高地の穴場 また一つ 発見!
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2007年9月21日 (金)

富士山とトリカブトの杓子山~鹿留山(山梨県)                07・9・18

久しぶりの山歩き♪ 山歩き♪ルンるん 富士山もきれいに見えています。
どこへ行こうかと聞く相棒のカル2に モチ!鹿留山(ししどめやま)のトリカブト!と答えました。
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この日 たくさん咲いていた花々は カルさんの山遊び日記2 に載せてあります。

ほんとは丹沢の大室山のトリカブトの群生に会いたかったけれど今年はだめそうということでそれでは!と今が花のチャンスと出かけました。
杓子山・鹿留山はズ~と以前に大月の扇山山頂からみた御正体山とともに並んでいる姿を見て いつか行きたいと心に留めていました。
昨年 御正体山は実現できたし鹿留山にも大好きなトリカブトがたくさんあるというので時期をねらっていました。

大昔 北アルプスの槍沢で濃い紫色のトリカブトの群落に出会ってから大ファンになってこの時期になると会いたくなります。

鹿留山は杓子山の陰に隠れた山のようです。直接登る一般登山道が1本しかないのです。
《静かなる尾根歩き・・・新ハイキング社発行》という本に紹介されている北尾根からのルートで歩いてみたいと思っていたけれど最近まともな山歩きをしていないのでバリエーションルートは少し自信がありません。
まずは どんな山か様子見で不動の湯からのピストンとして不動の湯の先の林道の車両通行止めのゲート前に車を停めました。
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不動の湯の先からはところどころ舗装がなくなり道も細いので対向車が来たらすれ違い場所を探すのに苦労するだろうな と思いました。
7~8台は停められるでしょうか。

標高も1000mくらいあるのに車の温度計は27度を指しています。
もう少しヒンヤリを想像していたのにあてが外れて一日中暑さに参ることになりました。
この日の山梨県は35度の最高気温が出たそうです。

大ザス峠まで林道を歩くので退屈を覚悟していたらゲートを入り すぐ富士山の美形です。危うく見過ごすところでした。
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林道の両側は晩夏の花がいろいろ咲いていてなかなか前に進めません。
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この時期 よく見かけるのだけれど調べても名前が判らなかったのですが教えていただきました。マツムシソウ科の なべな というそうです。
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アップにするとこんな花・・・
やま さん 調べてくださってほんとに有難うございました。
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途中で見つけました。巨大株のフジアザミ!思わず すごいねえ!!
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花が少なくなるとススキがいい感じになってきました。光の当たり方しだいでススキの間を歩くも楽しいです。
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涼しく吹く風もなく大ザス峠に着くころすでにシャツはびっしょり 首のタオルはグッショグショです。                 
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真ん中の黒い山並みの向こう側に山中湖があります
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もう少しだけ林道を歩いてハンググライダーの基地からやっと登山道に入ります。
振り返ると思わずお~!富士山が大きく きれ~い!
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杓子山は富士山の展望台とか これは楽しみです♪

ところが登山道はいきなり赤松やカラマツ林の中をぐんぐん登ってゆきます。
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しばらくすると傾斜も緩み 大きくジグザグに登ってゆきますがとにかく暑い!
登っても上がっても涼しくなりません。花もなくただただ暑さとの戦いでした。

風がそよっとでも吹いてくれたら・・・

山頂に着いたらなんと 富士山は雲の中にどっぷりでした。残念!
それでもさすが富士山の展望台といわれるだけあります。壮観です。
南アルプスには陽が当たりずらりとよく見えました。
甲斐駒 白峰三山 塩見岳 赤石岳・・ 
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この日 出会ったただ一人の人が地元の方で 見頃を教えてくださいました。
元旦の紅富士のときはこの山頂が入りきれないほどの人であふれるとか
また10月半ば 富士山の5合目辺りのカラマツが黄葉し それが少しづつ下に下りてくる様も素晴らしいとおっしゃっていました。 

ユックリ休み 本命の鹿留山へとつり尾根を行きます。
小さなアップダウンを繰り返しますがこれまでとまったく雰囲気が変わり 雑木林の中の道は気持ちがいいです。  
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二十曲峠への分岐あたりから トリカブトが現れてきましたがまだつぼみが主流です。
この白い小さなつぼみはソラマメのようでとても可愛らしい。
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旧道の指導標が建てられてるところはロープが張ってありました。
そのすぐ先に現行のルート用の指導標がありました。
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現行ルートの指導標
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この山はテンニンソウが多いです。あちこちに群生しています。
少しづつ待望の紫色もあらわれてきました。サラシナショウマの純白も際立っています。
うれしくなってきました。
淡いクリーム色のテンニンソウと白いサラシナショウマ 紫のトリカブトのコラボレーションがきれいで目を引いた場面もありました。
小さないろんな花も咲いています。時々山中湖も見下ろせました。
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アップ
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平坦道になるとまもなく鹿留山(ししどめやま)山頂です。
展望はまったくなく山名板も木に小さな板が括られてるだけですが 木々が好きな人には天園のようです。
太くて立派なミズナラを中心にブナをはじめ いろんな大木たちがたくさんあります。
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ランチを済ませたあと北尾根の方角をたどってみました。
はっきりした歩きやすそうな道が続いていました。
太いブナもたくさんあり樹相がいい雰囲気です。足元にはトリカブトがいっぱい咲いています。
いつかこの先のルートを歩いてみたいと思いました。 
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いつのまにか霧が出てきてさらにしっとりとした雰囲気になってきました。
雨になりそうなので同じルートで下山を急ぎます。
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杓子山に戻ったときはガスが濃くなってあたり一面真っ白しろという感じです。
林道のゲートまでもう少しのところでぽつぽつ来て 車に戻り 帰り仕度ができたところで雨が本降りになりました。
不動の湯で汗でびっしょりになった体を洗い 温めて帰路に着きました。

鹿留山の展望がまったくないということで抜群の展望の杓子山
だけで満足して帰ってしまうのはあまりにもったいないと思いました。



                       

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