富士山とトリカブトの杓子山~鹿留山(山梨県) 07・9・18
久しぶりの山歩き♪ 山歩き♪ルンるん 富士山もきれいに見えています。
どこへ行こうかと聞く相棒のカル2に モチ!鹿留山(ししどめやま)のトリカブト!と答えました。
この日 たくさん咲いていた花々は カルさんの山遊び日記2 に載せてあります。
ほんとは丹沢の大室山のトリカブトの群生に会いたかったけれど今年はだめそうということでそれでは!と今が花のチャンスと出かけました。
杓子山・鹿留山はズ~と以前に大月の扇山山頂からみた御正体山とともに並んでいる姿を見て いつか行きたいと心に留めていました。
昨年 御正体山は実現できたし鹿留山にも大好きなトリカブトがたくさんあるというので時期をねらっていました。
大昔 北アルプスの槍沢で濃い紫色のトリカブトの群落に出会ってから大ファンになってこの時期になると会いたくなります。
鹿留山は杓子山の陰に隠れた山のようです。直接登る一般登山道が1本しかないのです。
《静かなる尾根歩き・・・新ハイキング社発行》という本に紹介されている北尾根からのルートで歩いてみたいと思っていたけれど最近まともな山歩きをしていないのでバリエーションルートは少し自信がありません。
まずは どんな山か様子見で不動の湯からのピストンとして不動の湯の先の林道の車両通行止めのゲート前に車を停めました。
不動の湯の先からはところどころ舗装がなくなり道も細いので対向車が来たらすれ違い場所を探すのに苦労するだろうな と思いました。
7~8台は停められるでしょうか。
標高も1000mくらいあるのに車の温度計は27度を指しています。
もう少しヒンヤリを想像していたのにあてが外れて一日中暑さに参ることになりました。
この日の山梨県は35度の最高気温が出たそうです。
大ザス峠まで林道を歩くので退屈を覚悟していたらゲートを入り すぐ富士山の美形です。危うく見過ごすところでした。
林道の両側は晩夏の花がいろいろ咲いていてなかなか前に進めません。
この時期 よく見かけるのだけれど調べても名前が判らなかったのですが教えていただきました。マツムシソウ科の なべな というそうです。
アップにするとこんな花・・・
やま さん 調べてくださってほんとに有難うございました。
途中で見つけました。巨大株のフジアザミ!思わず すごいねえ!!
花が少なくなるとススキがいい感じになってきました。光の当たり方しだいでススキの間を歩くも楽しいです。
涼しく吹く風もなく大ザス峠に着くころすでにシャツはびっしょり 首のタオルはグッショグショです。
真ん中の黒い山並みの向こう側に山中湖があります
もう少しだけ林道を歩いてハンググライダーの基地からやっと登山道に入ります。
振り返ると思わずお~!富士山が大きく きれ~い!
杓子山は富士山の展望台とか これは楽しみです♪
ところが登山道はいきなり赤松やカラマツ林の中をぐんぐん登ってゆきます。
しばらくすると傾斜も緩み 大きくジグザグに登ってゆきますがとにかく暑い!
登っても上がっても涼しくなりません。花もなくただただ暑さとの戦いでした。
風がそよっとでも吹いてくれたら・・・
山頂に着いたらなんと 富士山は雲の中にどっぷりでした。残念!
それでもさすが富士山の展望台といわれるだけあります。壮観です。
南アルプスには陽が当たりずらりとよく見えました。
甲斐駒 白峰三山 塩見岳 赤石岳・・
この日 出会ったただ一人の人が地元の方で 見頃を教えてくださいました。
元旦の紅富士のときはこの山頂が入りきれないほどの人であふれるとか
また10月半ば 富士山の5合目辺りのカラマツが黄葉し それが少しづつ下に下りてくる様も素晴らしいとおっしゃっていました。
ユックリ休み 本命の鹿留山へとつり尾根を行きます。
小さなアップダウンを繰り返しますがこれまでとまったく雰囲気が変わり 雑木林の中の道は気持ちがいいです。
二十曲峠への分岐あたりから トリカブトが現れてきましたがまだつぼみが主流です。
この白い小さなつぼみはソラマメのようでとても可愛らしい。
旧道の指導標が建てられてるところはロープが張ってありました。
そのすぐ先に現行のルート用の指導標がありました。
現行ルートの指導標
この山はテンニンソウが多いです。あちこちに群生しています。
少しづつ待望の紫色もあらわれてきました。サラシナショウマの純白も際立っています。
うれしくなってきました。
淡いクリーム色のテンニンソウと白いサラシナショウマ 紫のトリカブトのコラボレーションがきれいで目を引いた場面もありました。
小さないろんな花も咲いています。時々山中湖も見下ろせました。
アップ
平坦道になるとまもなく鹿留山(ししどめやま)山頂です。
展望はまったくなく山名板も木に小さな板が括られてるだけですが 木々が好きな人には天園のようです。
太くて立派なミズナラを中心にブナをはじめ いろんな大木たちがたくさんあります。
ランチを済ませたあと北尾根の方角をたどってみました。
はっきりした歩きやすそうな道が続いていました。
太いブナもたくさんあり樹相がいい雰囲気です。足元にはトリカブトがいっぱい咲いています。
いつかこの先のルートを歩いてみたいと思いました。
いつのまにか霧が出てきてさらにしっとりとした雰囲気になってきました。
雨になりそうなので同じルートで下山を急ぎます。
杓子山に戻ったときはガスが濃くなってあたり一面真っ白しろという感じです。
林道のゲートまでもう少しのところでぽつぽつ来て 車に戻り 帰り仕度ができたところで雨が本降りになりました。
不動の湯で汗でびっしょりになった体を洗い 温めて帰路に着きました。
鹿留山の展望がまったくないということで抜群の展望の杓子山だけで満足して帰ってしまうのはあまりにもったいないと思いました。
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コメント
カルディナさん、カル2さん、おはようございます。
杓子、鹿留、楽しみに見せていただきました。
本当に残暑が厳しかったですよね。
今年は暑さ寒さも彼岸まで・・・って言えない状態になってますもん。
緑がいっぱいで 暑くても癒される道ですね。
お花もいっぱい咲いてるし。
トリカブト・・・・あの色を山の中で見つけると
思わず 「わあ~っ!」って咲けんじゃいます。
富士山もなんだかすごく懐かしく感じました。
頂上では恥ずかしがって隠れちゃったんですね・・・
でも今度は違うお山からカルさんズのために
かならず雄姿を見せてくれますよ~!!
素敵な山を教えてくださってありがとうございます!
投稿: 弱足ママ | 2007年9月22日 (土) 05:04
オハヨウございます。
昨日 お墓参りに出かけましたが暑かったです。
先にお参りしているカル2の後に立っていた1~2分の間に背中がじりじりと焼かれているようでした!
いい加減にして!と叫びたくなりますよね。
杓子山は朝のうちは富士山もきれいに見えていたんです。砂の地肌もはっきり見えたくらい。
あの中をママさんたちは滑り降りたのね・・
なんて余裕だったのに 暑さにヘロへロしている間に隠れてしまいました(T_T)
今年は山中湖周辺の展望地を3つ覚えました。
鉄砲木の頭 高指山 杓子山
簡単に歩けて抜群の展望 優劣つけがたいですねえ。
今年は老後に楽しむ山を物色してるみたいになってます。なんだかなあ・・・(笑)
投稿: カルディナ | 2007年9月22日 (土) 09:54
ご無沙汰しています。この山は車止めからほんのチョット先までは春先に山菜採りによく行きました。この頃は少ないですけどね。。。
山頂まで行ったのは二度ほどですが、このタイミングではないのでこんなにいろいろ花があるとは。。。
そうそう、春先は車で走る部分にヒトリシズカの群生がありますね。
判らないという花はヒゴタイの仲間ではないでしょうか。キク科ヒゴタイ属。写真では詳細が判りませんので調べてみて下さい。
投稿: Flugel GT | 2007年9月22日 (土) 11:11
ふりゅーげるさん こんばんわ
花の名前 ありがとうございます。
早速探してみました。
花(?)のつきかたとかが瑠璃色の花が咲くヒゴタイと少し違う気がしますが キク科ヒゴタイで検索したら1枚だけ花の着き方がそっくりな写真を見つけました。
《瑠璃玉アザミ》と名前がつけられていました。ほかの瑠璃玉アザミは瑠璃色の花が咲くようですが私が見たものは違う気もします。
今度出合ったらよ~く観察してみます。
でもヒゴタイってほんとにきれいですね。
はじめてこんな花があることを知りました。
九州のほうに多いようですがこちらでも見られるのかしら。
見てみたいものです。
そして検索中に《杓子山の花》というサイトを見つけたらほんとに花が多いのですね。
びっくりしました。
あのあたり山菜摂りも楽しめるんですか!
春先が気になりますねぇ(笑)
投稿: カルディナ | 2007年9月22日 (土) 23:39
やっと涼しくなってきましたね。
これから秋っぽくなるのでしょうか。
秋には秋の山。低山にも
ちょくちょく行きたいですね。
トリカブトはキレイな花なのに
毒のせいかドキッとさせられます。
鹿留山のトリカブトもキレイな紫ですね。
そして大室山にもトリカブトが咲くのですね。
私にはそっちが近いかも。
どちらも未踏ですが、
いつの日か訪れてみたいと思います。
投稿: asa0110 | 2007年9月24日 (月) 12:46
asaさんお帰りなさい。
やっぱり!今度は大当たりでしたね(^_^)v
後ほどゆっくりお邪魔しま~す。
男の人はトリカブトっていうとドキっとするみたいですね・・何故でしょう(笑)
女性はきれい!のほうに気が向くようですよ~
大室山のトリカブトは群生がすごいらしいですが早々と今年はダメそうと情報をもらいました。魅力的なブナ林もハバチの被害が大きいようですよ。
私もブナ林とトリカブトを楽しみにしていたのですごく残念です。いつか行ってみたいと思っています。
投稿: カルディナ | 2007年9月24日 (月) 17:30
カルディナさん♪ & カル2さん♪
こんにちはっ! ただいまです♪
メール本当にありがとうございましたm(._.)m
w(゜o゜)wワオ!!朝は富士山クッキリっ!
見えていたのです(^_-)ネッ一日のお天気が
本当に目まぐるしく変りますが、これは逆に
両方の景色が一日で楽しめて逆に素敵です♪
今回もお花がたくさんっ!で、今、一生懸命
調べてみたのですが・・・フジバカマかな・・・
と思ってみたのですが、少し葉っぱが違うしな~。
引続き調べてみます(*^。^*)
昨日はとっても素敵な場所に行かれたのですねっ!
むふふ。レポがとっても楽しみですっ!
トリカブトの色って本当に鮮やかなのですね。
私も早く目で見てみたいですっ!
カルディナさんが木々が大好きなのがとっても
よく判ります♪長い年月をかけて立派になった木を
一瞬で切ってしまうのは・・・やっぱり良くない
ですよね。ハバチってなんだろうと思って調べてみたら・・・蜂なのですね。また1つ。山について
お勉強になりました。カルディナさん♪素敵なお花と緑いっぱいのレポ本当にありがとうm(._.)m
ございます。
投稿: アフー | 2007年9月28日 (金) 18:29
おかえりなさ~い!!
ハワイは行ったことありませ~ン
ガイド本よりアフーちゃんのレポの方がず~と楽しそう。ユックリ読ませてもらいますね。
そんな忙しい中 早速来てくれた上に調べてくれてほんとにほんとにありがとう!!
フジバカマで調べてみましたがちと 違うかなあ・・・
しらべればすぐわかるとおもったのよね(T_T)
甘かった~
ハバチは私も今年初めて知ったの!!
ブログの世界っていろいろ勉強になるね!
この2年 たくさんのこと教えてもらいました!もちろんアフーちゃんからもね\(^o^)/
山の上は最後まで雲が取れなかったけれど焼岳のレポも頑張ります(^_^)v
投稿: カルディナ | 2007年9月28日 (金) 21:24
初めてnoコメントです・・・・・マツムシソウ科でしらべてみたらありましたyo~
「 なべな 」と言うそうです。
投稿: やま | 2007年9月28日 (金) 22:32
やまさん こんばんわ
はじめまして
有難うございます!
そうです。そうです。これです!
やっとすっきりしました!
マツムシソウに似てるとは言っていたのですが
アザミ系ばかり頭にありました。
ほんとにブログってすごいですね。
いろんな方が調べてくださってる。
感激しました。
これからもどうぞよろしくお願いします。
投稿: カルディナ | 2007年9月29日 (土) 00:19
カルディナさーん、おはようございます!
わおっ!
お花の名前わかったのですね!
私も調べてたのですがわからず・・・
そっか「科」で調べてみればいいのですね。
いろんな調べ方があるんだなー。
すごく勉強になりました。
「なべな」初めて聞く名前です。
ネットの力ってすごい!
いろんな風につながっていくんだなー。
投稿: 弱足ママ | 2007年9月29日 (土) 05:40
ママさん こんばんわ
調べていただいて有難う!
《科》で調べるなんて思いつかなかったです。
勉強になりました!
ほんとにネットの力ってすごい!
そして皆さんが探してくださってそれにも感激しているところです。
投稿: カルディナ | 2007年9月29日 (土) 19:55
こんにちは
植物の調べ方には、季節、生息地,葉の状態,花の色などで近いものが見つかったら、科、属、類で調べ、より細かく分類したいときは,学名で調べるといろいろわかって楽しいです。
なべな:Dipsacus japonicus
おになべな:Dipsacus fullonum L.
なべなをDipsacus japonicusで検索したら
「ナベナのレッドデータブック全国マップ」http://www.rdbplants.jp/RDB/map/sp-4/8/4810.htm
がみつかりました。
投稿: やま | 2007年10月 3日 (水) 10:07
すいません!補足します!!
「生物の分類」・・・ウィキペディア(Wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%94%9F%E7%89%A9%E3%81%AE%E5%88%86%E9%A1%9E
も・・・ってしらべすぎ?
投稿: やま | 2007年10月 3日 (水) 10:29
やまさん こんばんは
すご~いです!生物学者さんになったみたい。
1回読んだだけでは読み取れません(泣)
じっくり読ませていただきます。
それにしても分類って奥が深すぎてどんどんどんどん潜ってゆきそう(苦笑)
貴重なものを見つけていただいてありがとうございます。
また一つ物知りになりました!
投稿: カルディナ | 2007年10月 3日 (水) 21:31