涼やかだった加入道山(道志) 2010・7・8
夏山を控えてカル2(夫)が登山靴を買い換えました。
20年 ソールの張替えを何度かして使っていましたが、とうとう水が靴の内側にまで浸み込むようになったのであきらめたようです。
足慣らしに走り慣れてる道志の山を選びました。
昔なら暑い季節の丹沢は避けていたところだけれど 上に上がれば涼しく快適なことを覚えたので問題ありません。
少々天気が悪くても展望はもともとある山ではないし。
道志側ならヒルも安全。
ただし 蛭ヶ岳に登る焼山周辺にはいるらしい・・・
以前から温めていながら後回しとなっている加入道山から大室山へ・・・と決定♪
毎日天気予報を見ては一喜一憂していたけれど梅雨の晴れ間がプレゼントされました。
暑いところは涼しいうちに通過しようと早朝我が家を出発。
厚木から道志道に入り 道志の湯 を目指します。
大室山~加入道山は中川温泉の奥の西丹沢起点のグルリップをする人が多いようですが、カルさんずは道志から入るのがお好み♪
道志の湯の奥の駐車場にはきれいなトイレがありました。
大型バスの転回場所の隅に何台か留められるように区切られていたのでそこをお借りしました。
7時出発。
2分ほどで登山口の案内がありました。
看板の上が登山者用の駐車場のようです。
広く かなりの台数が留められます。
駐車場に沿って上がっていくと右に登山口がありました。
指導標もあります。
木が繁って薄暗い感じ。
まさか ヒルはいないよね。昨日雨降ったし・・・どきどき!
一応ヒル避けの用意はしてきたけれど・・・
登山道に入ってすぐこんな老木が。
ホウノキの老木で なんとヒノキやもみじなどが生えてます。
木の生命力ってすごい!!!
段々明るくなってきた雑木林を進みます。
ヒルの心配は大丈夫みたい。
道は迷うことない1本道でした。
この森は横浜市の記念樹の森だそうで 登山道の両脇に 栄区や緑区などの標柱が立てられています。
ゆるゆるゆるな道を登って 鹿よけのりっぱな柵を2つ越えていきます。
緑がきれいな中を右下に沢音を聞きながら歩く道はなだらかでとても気持ちがいい。
やがてブナが現れてくると森の混み合いが少なくなり 見た目も涼しくなりました。
空気もヒンヤリ。
カル2が暑い暑いとぼやくけれど私には快適に感じます。
確かに汗はかくけれど・・・ 蒸し暑くないせいかな。
歩き始めてから40分ほどで屋根があるだけのあずまやがありました。
あたりの木々もいい感じ。
沢沿いは新緑・紅葉時にはステキな風景を見せてくれそう。
通せんぼがしてある先に行ってみると沢に降りられ 水場となっています。
雨の後のわりには水量は多くはなかったです。
白石峠に登る道があったようですが廃道になったそうです。
指導標に従い ひと登りするときれいな林に出ます。
ここから甲相国境尾根に出るまで約1時間。
ひと汗かかされます。
急登が続きます。
癒してくれるお花がまったくないけれど 止まった時の涼しさと緑が助けてくれました。
相変わらずカル2は暑い暑いを連発です。
水場から30分ほど登ってきたのでひと休み。
あまりのカル2の”暑い”の連発に・・・?具合でも悪いのかと。
私は暑いなりに快適だもの。
再び歩き始めてふと 気がつきました。
日焼けや虫が多いと思うので長袖がいいと思うよ。と進言した私。
カル2が着ていたのはユニクロのヒートテックの長袖Tシャツ。
わかった!!
汗がみんな体を暖めていたんだ~!
冬場は快適だったので何にも考えなかったそうです。
とりあえず山頂で持って来た山シャツに着替えたけれど・・・
暑いわけです
残り30分の急登。
カル2の不愉快度200%くらいかしら。
ヒノキの林を抜け 足元が深くえぐれ取られているところを何ヶ所か通過。
道が細いので少々気が抜けない。
近い将来 登山道が消えそうにも思われます。
岩が出始めて ふと見上げるときれいですね~♪
木々が花をつける頃は楽しいでしょうね~。
足元にはトリカブトがいっぱい。
まだつぼみは出来ていなかったけれど。
この場所 カルディナ好みです
稜線まであとわずかなこのあたりの雰囲気 とってもいい!
道が細く 不安定になり 右がスパッと落ちてるので油断が出来ないけれど ゆっくり眺めたい気分。
回りこんだ先に大理石の採石場跡があり 足元が不安定なので通過に注意です。
短い木の階段を登るとすぐ 甲相国境尾根に合流です。
最後の登りを頑張るカルディナ。
尾根に出ました。気持ちがいい~。
一息入れて加入道山へ短い階段を登ります。
すぐなだらかになり カルディナの大好きな森の道が続いています。
ミツバツツジもシロヤシオもいいんですよね。
その頃 来たい来たいと思ってました。
様子がわかったので気軽に来られそう
展望はないけれど居心地の良いステキな山頂です。
テーブルが真ん中に一つ置かれています。
りっぱな避難小屋も右下に見えています。
カル2はさっそく予備に持って来た山Tシャツに着替えてます。
その気になったのは珍しいこと。
相当参ったようです。
大室山まで行く予定だったけれど戦意喪失したよう。
カルディナは大室山のプロムナードを楽しみにいていたのでがっかりしたけれど 一度歩いておけばいつでも来れる。
以前からカル2は大室山は神ノ川の日陰沢から登りたいと言っていたので
そのときでもいいか。
正直 カルディナもここまでで充分満足してたのでOKでした。
でも せっかくだから15分の前大室山までは行こう!
気持ちの良い道が呼んでる。
しばらくスキップしたくなるような道が続いて急降下 ゆるく登って前大室山です。
自衛隊の演習の音に混じって雷の音がしてきました。大室山の方角には黒い雲が沸いてきました。
きょうはやっぱり 帰りなさい ということなんだね。
雲を確認して ザックをデポして 空身で3分ほどの山頂へ。
地図では赤破線になってるけれど道志に降りられる道もあります。
この道もいつか歩いてみたいなあ。
大室山への下り始めるところまで行ってみたけれど、その先は雲が出てきて良く見えなかった。
前大室山山頂広場にて ここの樹相もいいね。
加入道山に戻ります。
加入道山に戻るとあれあれ?雷の音も聞こえなくなったし お日様も出てきたよ。
この山頂は涼やかな とても気持ちが良いところ。
帰りたくなくて 少し早いけれどランチにしようと お湯を沸かしてコーヒーブレイク。
だあれも来ない。
梅雨真っ最中の平日だもの。
幸せなひと時を堪能していると6~7人のグループさんが登ってきました。
では 私たちはそろそろ下ることにしましょう。
あっという間に道志の湯への分岐。
登ってきた道を下ります。
緊張する大理石採石場跡付近。
たくさんの人が歩いたので ぐずぐずになって朝より緊張しました。
ここもぐずぐずしてました。
バランスを崩したら命はないかも。
朝は光が足りなかったけれどいい道が続きます。
振り返ってみました。
えぐりとられたへりをいくつか 注意深く通過しながらも 歩き易い道を下ります。
あずまやまでは急降下が続き 朝は急登だったことを実感。
あずまやが過ぎれば快適なゆるゆる道と同時に段々暑くなる。
下界は暑かったようです。
車に戻ると大急ぎで道志の湯に飛び込みました。
時間も早いので、がらがらでゆっくり入浴できました。
500円ですがこちらはボディソープはあるもののシャンプーはありません。
ご注意を!
夕方のラッシュが始まる前に帰宅できて 道志の山は楽しいね
大室山はトリカブトの山として知ったので その頃登りたいと思ってました。
3~4年前 そのトリカブトが元気がないと聞いたので元気の回復を待っていたわけです。
今年はどうなんでしょうか。
様子も見たかったのですが・・・
大室山には登山ルートがたくさん! きっとこれから何度も訪れるでしょう。
加入道山の道志からの道はあまり期待をしていなかったのですがとんでもなく いい山でした。
後回しにして申し訳ありません。ハハ~ッと頭を下げたいようです
カル2のHP のほほ~んと山遊び も合わせてご覧くださいね
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コメント
こんばんはー。
どこか見たこと有ると思ったら、
やっぱりあの山の近くなんですねぇ。
こちらはヒルもおらず
緑も深いです。
ちょっと怖い道もあるようですね。
トリカブトにはもう少し時期が早いのでしょうか。
しばらくは暑い頃ですので
紅葉もまた良いかもしれませんね~。
こちらも交通が悪くasaもなかなか
近づけない山です。
泊りでゆっくり行きたいなぁ。
投稿: asa0110 | 2010年7月11日 (日) 21:09
カルディナさん、お帰りなさーい!
何年か前に歩いたとき、
確かにトリカブトの花はまばらでした。
楽しみに行ったので、がっかりして帰って来ました。
そっか、ほんとはもっと元気なトリカブトさんに会える山なんですね。
ありがとうございます。
もう一度、行ってみようっと!
カル2さん、20年も大事に同じ靴履いてたんですね。
素敵です。
モノを大事にする人は心優しい人だと思います。
私も見習わなくてはと改めて思いました。
ボーナスで散財して、ちょっと反省です。
梅雨の晴れ間の緑のプロムナード、
一緒に散歩させて頂きました。
ありがとうございました。
投稿: ヒサ | 2010年7月11日 (日) 22:36
カルディナさんこんばんは~!
加入道山!いいですね、今年シロヤシオの時期チャレンジしようと思って流れてしまったところです。
避難小屋で1泊と思っていたのですが、なかなか厳しい条件のようで・・・^_^;
見ているだけで汗が出るような登山道なんですね・・・さすが丹沢・・・
どちらにしても道志はバスがないので、行くとしても西丹沢からなんですが、奥深いですよねー、このエリアも。
ヒートテック!私も去年体験しました!
9月に30度越えるような暑い日に、ヒートテックキャミ着てて普通に歩いているだけで大汗かいてて、
会社の子達に笑われてました(笑)
更年期かも・・・と思っていたのですがヒートテックのせいで(笑)
恐るべし威力、ですよね(*^_^*)
原因がわかってよかったですね★
投稿: cyu2 | 2010年7月11日 (日) 22:40
asaさ~ん こんばんは~
やっぱり丹沢らしさがありますよね。
通称表丹沢といわれている塔の岳周辺は展望もよく 明るく開放的な魅力があるけれど西丹沢は静かでただただ樹林と向き合って歩く気がします。
展望がなくても気にならない魅力がありますね。
どこの避難小屋もきれいだなあと思います。
覗いただけですが。
asaさんは重荷でも大丈夫でしょう
うらやましいです。
asaさんのところからは日帰りは大変でしょうが避難小屋を使うと私が見られない景色も見られるもの。
甲相国境尾根を山中湖までじっくり歩いてみたいなあとおもいますが体力がないのでぶつ切りで歩いてます。
大室山のトリカブトは9月の中頃でしょうか。
早く いっぱい咲いてました~!という情報が聞きたいです。
西丹沢の紅葉は赤も多くてきれいですよ~。
投稿: カルディナ | 2010年7月11日 (日) 23:23
ヒサさ~ん ただいま~ そしてお帰りなさい
ヒサさん 大室山はいつの季節にどこから登ったの?
方角は忘れちゃったのだけれど 山頂の付近にトリカブトが群生してたそうなの。
ぜひ!トリカブトの時期に!と思って翌年行こうとしたらほとんどダメで病気らしい?とか
檜の洞丸 大室山 加入道山を含めてあの界隈に詳しい先輩がいて跡を追いかけてるの
すっかりファンになっちゃった。
大室山は初めてのときは神ノ川の日陰沢からになると思うけれどたくさんあるルートをそれぞれ歩いて見たいと思ってます。
春夏秋冬よさそうだものね。
ヒサさんの歩いたときの情報も教えて。
カル2の登山靴ね。
昨年何回目かのソールの張替えをしたばかりだったので迷ったみたいだけれど。
今 履きやすそうな良い靴がたくさん出てるじゃない?
いろいろ履いてみればいいのに と言ったんだけれど結局同じメーカーの同じタイプの靴にしてました。
革靴信奉者だそうです。
だからすぐ慣れたんだと思うよ。
むしろ足入れは良くなってるって。
いろいろ改良されてるのね。
革靴のいいところは底の張替えさえすれば一生履けるところじゃない?
ゴアテックスが出始めの頃でその靴はまだゴアではなかったので水がしみこむようになったらしい。
手入れも悪かったのかもね。
慣れたくつが一番いい という昔人間です
投稿: カルディナ | 2010年7月12日 (月) 00:19
cyu2さ~ん おはようございます
ふふふやっぱり cyu2さんも気になるお山でしたか。
西丹沢からのほうが一般的で登山道も魅力的みたいですね。
道志はバス便が悪くてね。
公共交通機関を利用している皆さんは 苦労しているみたい。
私が好きな奥多摩になかなか出かけられないのと一緒ですね。
車にも平日は朝晩の渋滞というネックがあります
昔ヤシオツツジのころ 西丹沢から檜の洞丸に登ったとき 平日なのにすごい人で それ以来 西丹沢からはなあ・・・と思っちゃって。
もっぱら道志から入るようになりました。
今はシロヤシオの頃の日曜日って もっとすごい人なんですってね。
それだけのものもあるけれど。
大室山 加入道山 畦が丸もシロヤシオがあるのでその時期も歩きたいです。
避難小屋 きびしいの?トイレのこと?水場のこと?
あちこちにきれいな小屋があって便利だこと と思っていたけれどそうか
水場までも遠いかな・・・
あちこちの小屋の中は覗いたけれどトイレは確認しなかったね。
畦ヶ丸のトイレはきれいに使われてましたよ。
昨年の暮に使わせてもらったばかり。
丹沢のメインはきつい登山道だけれど西丹沢は足に体に少し優しいですよ~。
なんてたって急な登りが短い!!
だから好きなのかも?
cyu2さんのコメントを読んだカル2が喜んでましたよ~。
同じ体験した人がいるって・・ネ
バテタわけじゃない!って力説してました。
確かに○ニ○ロのヒートテックは冬の低山には力を発揮してましたもん。
安くて助かってましたから。
投稿: カルディナ | 2010年7月12日 (月) 09:32
カルディナさ~ん、おはようございます♪
やっぱり週末はお出かけだったのですね~
と思ったら、カルディナさんは平日でしたか~!
平日登山、いいですよね~
静かなブナの森・・・あぁ・・・ワタシ大好きです!こういうところ♪
丹沢はまだまだ歩いてない所が沢山あって
計画立てては消え、立てては消えの連続で
近いと「いつでも行けるし」とついつい後回しにしちゃうんですね。
でもこうやってレポを拝見すると、やっぱり歩きたくなる(笑)
「右側がスパッと落ちてて」の言葉がと~~っても気になりますが
機会を見つけて歩きたい山の一つになりました
ところで。。。
やっぱり西丹沢からだと激混みなんですか?
アクセスいいですもんね、西丹沢からだと。
来年こそシロヤシオ!と思ってるんですけれど、車使って行くなら道志側から登った方がいいのかなぁ~?
花の時期はどこも混むんですよね。と、今から来年を心配してます(笑)
投稿: かわみん | 2010年7月13日 (火) 09:33
かわみんさ~ん こんにちは~
”近いといつでも行けると後回しになる”
その通りですよね!
西丹沢歩き始めたのは最近ですよ~。
高みへ 高みへ、展望の岩山へと目が向いてましたもん。
情報だけは引き出しにしまっておいてね
いつかは地元に帰ってくるんだなあ と実感してる今日この頃です・・・なんちて。
右側がスパッと落ちてます。確かに(笑)
すごいえぐりとられかたでした。
だけど区間が短いので注意して歩いてバランスさえ崩さなければ大丈夫で~す
道志がわは静かですが地味なので楽しさからいったら西丹沢からでしょうね。
3年前シロヤシオを目的に道志がわから檜の洞丸出かけた時、檜の洞の稜線に出るまで誰にも会わなかったけれど、昼時の山頂ではすごい人でした(平日)。
近いので朝早く出て時間をずらすといいんじゃないかしら。
花の多さは西丹沢からのような気がする。
他から登っても少し西丹沢寄りに下ってみると良いとおもいます。
山頂直下に木がたくさんあって頭上から降るようでしたもの。
混んでも仕方ないかな とは思います。
それだけのものがあると思う。
2回目からは静かに楽しめばいいのかも。
投稿: カルディナ | 2010年7月13日 (火) 17:14