東北遠征 その3 鳥海山 (後編) 2010・7・22
せっかく良い天気になって心躍っていたのに 途中から怪しい雲が見え 霧の中の登りとなりました。
一時は行者岳で引き返しかと思われたけれど 山小屋、神社の手前で霧が晴れてやった~!!
その模様は 前編にて ご覧ください
大物忌神社でお参りを済ませ 鳥海山山頂である新山へ。
肉眼では登っている登山者の姿が見えます。
ガラガラの岩場を登って行きます。
登りきったと思ったら一度ぐんと下ります。
え~っ?下るの?という感じです。
霧のときは迷う人が多いそうです。
下りきったら登り返して右に回りこんで山頂へとよじ登ります。
11時20分 鳥海山 新山山頂です!!!
ついに来ました!
大宮からのお二人が先着していらっしゃって4人でいっぱい!という山頂です。
素晴らしい景色です。
外輪山の向こうはすごい雲海。
画像は拡大します。
登山者の姿が見えるでしょうか。
登山者が稜線漫歩していますね。
続々登ってくるのでゆっくり景色を堪能するまもなく追い出されてしまいました。
山頂でゆっくりランチタイムを と楽しみにしてきたのにとてもそんな場所はありません。
あまりに狭くて立ち上がるのも怖い感じです。
ツーショットの写真だけ写していただいて早々に一段下に降りました。
登山道から少し外れたところに ちょうどテラスのような場所を見つけてランチタイムとします。
空を見上げればきれいな青空と雲。
御浜・鳥の海方面は予定に入れていなかったのでここでのんびり~。
でも あっという間の1時間15分の休憩です。
早朝出発した人は御浜のほうに足を伸ばしたのかもしれません。
健脚の人は可能ですね。
カルディナはここだけで充分大満足です。
一泊すると余裕でぐるっと回れます。
翌日も天気がよさそうなら泊まったかも知れない。
七高山のピークは踏みたいので早々のんびりもしていられない。
エアリアの破線ルートの方から下ります。
山頂に立つ人と 下るカルディナ
稜線と七高山
いかにも火山の山という感じです。外輪山の稜線。
千蛇谷ルートにはまだだいぶ雪があるように見えました。
雪があるときは霧が出るとこのルートも迷いが多いそうです。
新山へはこの破線ルートのほうが神社からのルートより ガレ場が短くて楽に歩けて早いかも。
矢印もしっかりつけられてるし。
ただ やはり霧が出ると迷いそうではあります。
ガレ場の下部が残雪で隠れているので少しの間 雪の上を下ったけれど足が疲れているので滑ること滑ること。
転んでも危険がないので気が緩んで2回も転んじゃいました(ストックをしまってあったので)
一度山小屋のほうに向かってから分岐で改めて外輪山の稜線に向かいました。
鎖があったけれど一度も使わなかった。
急登だけれど短いので問題なし。
へばってるように見えるけれどへばってはいませんよ~。
稜線に出て七高山に向かい稜線漫歩。
途中の岩場の陰にザックをデポ。
お花がいっぱいで気持ちがいいね~。
稜線からの新山
七高山から見た外輪山稜線。
意外とあっさりと七高山山頂
七高山山頂から見た下界。
低いけれどかっこいい山が見えてます。
教えていただいたけれど忘れました。
この稜線はイワギキョウが花盛りです。
こんな盛りははじめて見たかも。
デポしてあったザックを背負い 登るときは霧で楽しめなかった稜線漫歩を思い切り楽しみました。
風が強めだったので写真はあまり撮れなかったけれど。
長い下りが待ってるので悠長にもしていられない。
それでも花を探して歩くカル2。前行く登山者も後ろから来る登山者も同じような行為をする。
それだけお花が多いのです。
神社・山小屋へ向かう分岐に着きました。シオガマもたくさん咲いていたけれど足元にはキンポウゲがずらり。
すこし霧が出てきて また行者岳ピークに気がつかず。
すぐ 湯ノ台道への下降地点に来てしまいました。
ここも良く迷うところだそうです。
霧が出やすいのかもしれない。
真っ白いガスに覆われています。
天気が良くなったのでのんびりしすぎたかな。
同じ道を下るので少し 気楽に考えてました。
14時21分 ゆっくり休んで長い下りに入ります。
どんどん霧が濃くなるので 怪我をしないように慎重に下ります。
一つ目の雪渓の横断。
登るときも長いと感じたけれど今はもっと長く感じられました。
このあたりはまだ道がはっきりしていたので安心して下ってます。
霧の中のチングルマが元気をくれます。
2つ目の雪渓横断です。
無事横断 登ってきたときの様子を思い出しながら雪渓の脇を下ります。
夕方でもないのに日が落ちる寸前のような暗さです。
黄色のマークがたくさん目に付きますがそれだけ霧が出やすいということなんでしょう。
まだ雪が解けたばかり 踏み跡もわかりにくいところもあります。
もう少し早い時期に 濃い霧と雨の中を下った人がルートがわからなくなり、とても難儀したそうですが良くわかりますね。
もう一度雪渓を 今度は横断ではなく下るのですが、途中で記憶のない景色になり 立ち止まりました。
雪渓へ出入りしたところの記憶があいまいなのです。
とにかく雪渓から出た方がいいと判断しました。
登るとき天気がいいのに 先行者のあとを目で追っていたからだと反省しました。
ヒナザクラ
あんなにあった黄色の印が何も見当たりません。
踏み跡を探しながら下って行くと 山側に細いけれどはっきりした道がありました。
しばらく歩いてみると方角が違うようです。
コンパスで確認してやはり雪渓に沿った方がいいということになり 改めて踏み跡を探すと 霧の中に大きな岩の上にケルンが積んであるのを見つけました。
付近を捜していたカル2がロープを見つけて道だ!ということになりホッとしました。
イワイチョウ
ロープに沿って歩いていくと明らかに道です。
岩に矢印もあり まもなく河原宿小屋が霧の中から現れました。
うれしかったですね~。
このルート 初めて歩く人が同じような気象条件にあったら怖いですね。
私たちは登ったときの記憶があったのでドキドキしただけですみました。
ひと休みして最後のひと頑張り。
八丁坂は迷うことない1本道。どんどん下ります。
家族旅行村への分岐を過ぎるとまもなく沢に出合います。
ここも霧のときは初めての人には難所ですね。
沢を過ぎるとすぐ滝ノ小屋です。
やっとほ~っ!と一息つきました。
緩やかに下り 無事何事もなく 17時18分 愛車に戻りました。
念のため
普通の人はこんなに時間をかけません。
カルさんずは山の中でのんびり 楽しみすぎかな。
今日もまた 一日 めいっぱい遊ばせていただきました
皆様のお陰と感謝・感謝です。
☆ 前編は こちらから どうぞご覧ください
☆ カル2のHP のほほ~んと山遊び も合わせてご覧くださいね。
☆ 東北遠征 その1 岩木山レポは こちら
☆ 東北遠征 その2 秋田駒ヶ岳レポは こちら
湯ノ台温泉の鳥海荘で入浴させてもらおうと思っていたけれど時間も遅くなったし もう だめだよね と勝手に判断して酒田市の八森温泉ゆりんこで汗を流しました。
鳥海荘は夜遅くまで日帰り入浴が出来たようです。
がっくりですがゆりんこも気持ちが良く いい温泉でした。
翌日は湯殿山から月山の予定でしたが天気が悪いようなので予定変更。
月山に登ってきた人に聞くとずっと天気が悪かったそうで明日も良くないみたいだとか。
湯殿山からの月山は改めて出直すことにして 羽黒山だけ散策して東北遠征は終りにしようと決定!
酒田市の道の駅で車中泊はじめたけれど海沿いなので暑くて眠れない。
我慢しきれなくて羽黒山有料道路の入り口にある月山ビジターセンターへ移動。
疲れているのにカル2が頑張って運転してくれたお陰で、山の中なので涼しく、ぐっすりと眠りました。
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コメント
カルディナさん、おはよーございます♪
鳥海山では霧が晴れてよかったですね~
ムーミン谷では残念だったチングルマも丁度盛りで
素敵なプレゼントでしたね^^
お花畑の写真見ると『来年こそは!!!』と鼻息も荒くなります(笑)
で・・・鳥海山ですけれど・・・
思ったより、ガレガレ岩岩なんですね
しかも高度感凄くないですか??
こんなに険しいお山のイメージなかったので、ちとビックリでした^^;
お花の名峰・・・ってイメージの方が強かったので。
雪渓のトラバースも何気に怖そうです・・・
カルディナさんが仰るように、天気が悪かったら道迷いの注意がかなり必要ですね。
でも、残雪の季節だからこそお花も綺麗なんですよね~~~
「簡単にはお花畑は見せないよっ!」って事ですね
鳥海山も絶対行ってみたい!秋田駒とセットで行けたら最高~~
続きの出羽三山、楽しみにしてます♪
投稿: かわみん | 2010年8月 9日 (月) 10:29
かわみんさ~ん こんばんは
皆さんのお陰で晴れてくれました~。
チングルマの花も見られるとは思わなかったからうれしかったですよ。
来年なんて言わないで今年もまだ秋の花に間に合いますよ。
そっ!鳥海山て意外でしょ。
私もこの計画が出来て改めて調べたらへ~と思いました。
乗鞍のようなイメージを持っていたから。
楽しい山でしたよ。
私の脚力では鳥海湖のほうまでは行けなかったけれど。
高度感はあまり感じなかったね。中心にある山小屋や神社と標高差が少ないからかしら?
外輪山の稜線が目の高さにあるからかも?
新山の山頂は狭すぎて立ち上がったとき 他の人に触れてバランスが崩れるのが怖かった。
新山のガレ場も霧がなければ楽しい岩場ですよ。
湯の台からのルートは最近人気らしいです。
一番短時間で山頂に出られるし 花はいっぱい 雪渓あり 変化がありで。
ただ まだ人が少ないし 残雪の多いときや気象条件の悪いときは要注意のようです。
雪渓の付近で黄色のマークがとても多かったのでたぶん 霧が出やすいのだと思います。
花の時期に秋田駒とセット いいですね~。
性格がまるで違うので楽しいと思うね。
鳥海山もルートがたくさんあるので雪の残りが少なそうなルートを選ぶといいかも?
カルさんずと違うルートで歩いて様子を教えてくれるとうれしいです
投稿: カルディナ | 2010年8月 9日 (月) 20:47
カルディナさん、ただいまー。
カルディナさんとこに来るときは、つい、ただいまって言っちゃいます。
何か、実家に帰るときと同じ気持です。
ついに青空ですね。
お知り合いの方との約束も果たせて、ほんとに良かったです。
人とのつながりを大事にするカルディナさんたちの思いが、きっと天に届いたのだと思います。
この時期、まだ雪がこんなにあるんですね。
霧の中ではちょっと怖いですね。
山頂からの雲海、まさに波打つ海ですね。
飛沫がかかってきそうな雲海を久しぶりに見ました。
飛び込みたい・・・。
やっぱりお花の山ですね。
特に私が大好きなイワギキョウの群生!
ホレボレです。
次も楽しみっ!
投稿: ヒサ | 2010年8月 9日 (月) 20:56
ヒサさ~ん おかえり~!そしてお帰りなさい。可愛い娘よ
やっと会えた青い空!皆さんの応援のお陰ですよ。
やっぱり岩場の山には青い空が似合うね。
中途半端な雪の残りが一番イヤだね~。
落ちるし 迷うし
今回も反省点が幾つか。
地形図とコンパスと高度計はカルディナの三種の神器になりました。
あの雲海 波打つ波・・・良くぞ見てくれました!
久しぶりに元気のいい雲海見ました。
同じものに感じてくれてうれしいです。
ヒサさんもイワギキョウ好き?
七高山周辺の稜線にすごく咲いてましたよ。
あんなにたくさんのイワギキョウを見たのは初めてだと思う。
いっぱい写真とって来たかったけれど風が強くて写せなかった。
ぜひ この時期に出かけてくださいな。
私紫系統の花 大好きです。
これからですよね。紫の花。
どこで会えるかな。
ところでちょっとだけペンペン
投稿: カルディナ | 2010年8月 9日 (月) 22:08
カルディナさん、こんにちは~。
出遅れていまやっと拝見できたところです。
晴れてよかったですね、諦めなくてよかったですね。
ずっと我慢して、でも頑張った思いが天に届いたのですね。
山に登るときはどうしても晴れ、を想定して登ってしまう私ですが、
さすが、カルディナさんチームは山の楽しみ方を色々知っていらっしゃるなあ、と思いました。
そして連日の山歩きができる体力がすごいです!
私もカルディナさん目指して日々努力しよう!
と心から思いました(笑)
>でも こんなガスの濃い日はとまどうところもあり 本州の中心の人気の山々がいかに至れり尽くせりか 実感します。
これより以前の記事に書いてあったこのお言葉、
本当にそう思います。
東北はやっぱりなんとなく地味と言うか、自然に近いと言うか・・・
私たちもいつも電車やバス利用なので、その不便さに苦労しますし、
人も少ないし携帯も通じないので「もしも・・・」を考えると気が抜けないエリアです。
普段から気を抜いちゃいけないんですけどね(笑)
あー、やっぱりいつか絶対行ってみたいです!鳥海山♪
投稿: cyu2 | 2010年8月10日 (火) 13:08
cyu2さ~ん こんばんは~
いえいえちっとも出遅れではないです。
出来上がったばかりですから。
暑さでヘロヘロの毎日で筆が進みませんでした
ハイ!おかげさまで晴れましたヽ(´▽`)/
過去の2山をカバーしてくれた青空でした。
体力のこと
なにをおっしゃるcyu2さん。
あんな大きなザックを背負うなんてとてもとても。
うらやましいです。
縦走ができるし 混んだときの山小屋の騒々しさを味あわなくていいもの。
ハハハ初日に鳥海だったら山頂までたどり着けなかったね。きっと。
3日目で足も体も慣れてきたので頑張れたのかも?
東北の山について
東北の山は人の多い山しか歩いたことがなかったので今回 あなどれないなあと感じました。
今度東北の山に出かけるときは充分に下準備して いろんな情報を仕入れて出かけようと思ってます。
関東周辺て急に思い立って地図も持たずに出かけても心配なく歩けちゃう山がいっぱいあるものね。
つい油断しちゃう。
ふふ ほんと!普段から気を抜いちゃダメですよね。
鳥海山 もう一度歩きたい山です。
同じルートでももちろんいいのだけれど他のルートでも歩いてみたいなあ。
ぜひ!お出かけくださいね♪
投稿: カルディナ | 2010年8月10日 (火) 21:01
たいへん遅くなりました~。
何となく計画中の時で、カルさんずのレポを見たら
登った気になっちゃいそうで・・・。
そんな訳ですが同じトコへ行けて嬉しいデス!
やっぱり雪も花も多いですね。
花だけは違う山のようです・・・。
雪渓歩きは読んでいてもヒヤヒヤですが
やっぱり雪渓歩きも鳥海山の
魅力の一つなのかななんて思います。
それにしても日帰り4発って
何て元気なのでしょう!
さすがカルさんず。
asaは2発で撃沈です・・・。
投稿: asa0110 | 2010年9月 2日 (木) 22:30
asaさ~ん こんばんは
いつか行きたいと言っていたけれど計画中だったのですね。
あの同じ狭い山頂にカルさんずのホカホカ足跡が残ってましたか(笑)
やはり混みあってるようですね。
帰ってきてからいろいろ調べたらあの時期はどのルートを選んでも雪渓歩きは逃れそうもないのだとわかりました。
そうですよね。晴れていれば雪渓歩きは楽しいですもんね。
私も河原宿小屋から出てすぐ入った雪渓歩きは良い天気で気持ちよかったですもの。
濃い霧がある無しではえらい違いですよね。
日帰り4連発でも元気な理由?(笑)
それはスローウォークだからです。
asaさんは歩くの早すぎ~(笑)
NHKの”ためして合点”でも言っていたじゃないですか。
さすがに演歌は歌ってなかったけれどカル2が待ちくたびれるほどゆっくり歩きが元気の元で~す。
最近 早く歩けなくなった代わりに下山後に疲れが残らなくなったみたい。
喜んでいいのか 悲しむべきか(苦笑)
見ることが出来なかった”鳥海湖”見せてもらいに行きますね
投稿: カルディナ | 2010年9月 3日 (金) 21:03