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2010年8月 6日 (金)

東北遠征 その3 鳥海山 (前編)               2010・7・22

岩木山 秋田駒ヶ岳と ガスと強風に泣かされたけれど 今度こそ!

鳥海山はたくさんルートがあってどこから登ろうか。 
いろいろ検討した結果 湯ノ台道から登ることにして準備をしてきました。

秋田駒ヶ岳から長い長い移動をして 滝ノ小屋から20分ほど下の公園道路の終点の登山口にやってきました。

45台駐車できるそうで きれいなトイレ その上には休憩室もあるようです。

20時過ぎなので、すでに留まっている何台かは就寝中です。
移動中に見えた鳥海山は快晴で 今 頭の上はきれいな星空です。
明日は期待が出来るでしょうか。

ぐっすり眠り 目が覚めたらいつのまにか車も増えていて、皆さんはすでに出発したもようです。

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先に目覚めていたカル2は日の出を見たとか。
あぁ~!ザンネ~ン!
でも天気はよさそうで気分がいい♪

大宮から来たという男性2人組みが出発したあと 5時23分 私たちも出発。
このお二人には山頂までずっと元気をいただきました。
ありがとうございました

少し車道を戻るように歩くと、すぐ登山口があります。

滝ノ小屋まではゆるやかな石畳のような道。
カルディナのアイドリングにはちょうどいい。

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途中で見えたあれは月山?
左のほうには墨絵のような山並みと雲海が広がっています。
気持ちのいい 2日間待ち焦がれた景色♪
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かなりゆっくりと思ったけれど道が穏やかで歩きやすいので、コースタイム通り20分で到着。

滝ノ小屋はこぎれいで、泊まっても気持ちがよさそうです。
トイレをお借りして いざ!出発!!!

滝ノ小屋を出るとすぐ沢に出合い 渡渉したり 流れの淵を石伝いに歩いたり。P72203591jpg

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最高の景色!!・・・ん???山頂部分に怪しい雲が・・・
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この雲にはハラハラさせられるし 下山時にはもしかしたら危なかったのかも?(無事に下山できて良かったです)

まだ雪が残ってますね。
中心下にカル2の姿が、残雪の左淵を歩く2人の登山者も見えます。
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気持ちがいい~♪
素晴らしい展望です。
立ち止まってばかり。

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八丁坂は急登だと覚悟してきたけれど展望がいいし 周りはお花畑なので少しもつらくない。
家族旅行村への分岐を過ぎて なおも登り続けると 日本海がうっすらと!!
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滝ノ小屋が左端に見えるし 渡渉してきた沢も見える。
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一見 何の陰りもない展望に見えるけれど・・・あの雲・・・
真ん中に登る登山者の姿があります。
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付近はお花畑♪
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滝ノ小屋があんなに小さく見える。
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お花畑の中をグッグッ!と登ります。
八丁坂の一番きついところかもしれません。
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な~んか怪しい雲行き・・・・

道が平坦になるとまもなく河原宿小屋に到着。
この小屋にはトイレがあります。
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2

あ~あ・・・モチベーション激下り・・・
他の登山者の皆さんともしばし検討。
先行のお二人は以前 岩手山で同じような天候の中を歩いたら 山頂で雲の上に抜け出たとか・・・行く気充分です。
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単独の男性は一人なので不安だそうです。

カルさんずは2日間の濃い霧と強風を思い出して しばし思案。
いける所まで・・稜線に出て、あまりの悪天だったら引き返そう と確認して出発。
河原宿小屋周辺は水も豊富 お花畑の台地で気持ちがいいところでした。
ここまで来て、鳥海山眺めながら散策しても充分満足できると思いました。

雲めがけて出発!!

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秋田駒では花が終わっていたチングルマが花盛りです。
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お花を守るためか 登山道の目安なのか ロープが張られているので下ってくるとき すごく頼りになり、安心の元になりました。

これから先 稜線に出るまで指導標類はほとんどなかった気がします。
岩に書かれた矢印や黄色印だけが頼りです。
晴れていればはっきり見える登山道も濃い霧になり 雨でも降ろうものなら踏み跡を探すのも一苦労でしょう。

先行者の後を追って雪渓に入りますが、このとき 先行者を追うことで付近の状況をしっかり確認しなかったことが下るときのどきどき!の原因になりました。反省!です。

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傾斜もきつくないのでこの雪渓は歩きやすかったです。
先行者が夏道に入ったので続いて後を追います。
霧の怖さを帰りに思い知らされるのですが。
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晴れていればこんなに小屋やルートがはっきり見えるのに・・・
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20分ほど夏道を登ると右へと雪渓の横断です。
ロープがあり 傾斜もそれほどきつくないので難なくクリア。

横断するとお花畑ですが霧の中。
いよいよ雲の中に入ったなと思うと同時に あ~あまたかいな・・・・

同じ道を下るので なるべく付近の地形を見ておこうと心がけて歩いていました。
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お花いっぱいの穏やかな道です。

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ずっと大宮からのお二人が先行してくださり クマ鈴を鳴らして下さったので不安なく歩くことが出来ました。

再び 右へ雪渓の横断です。
ロープはありましたが濃い霧の中、斜度もきつく 滑りやすくて緊張したせいか長く感じられました。

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雪渓を横断するとまたお花畑。
キンポウゲがいっぱい咲いています。
霧の中で黄色の花を見ると、元気が出ていいですね。

霧がなかったら楽しいルートでしょう。

大岩ゴロン ゴロンの登りになります。P72203801jpg

ひたすら頑張ります!!

いつのまにか文珠岳への分岐を過ぎたようで薊坂(あざみさか)の急登に入っていました。

登山道が細いのでなかなか腰をおろす場所がなく ガンバ!ガンバ!のみ。
やっと他の登山者の邪魔にならないところで何回目かのひと休み 晴れていれば最高の休息なのになあ・・・
ピンクのフーロがいっぱい咲いて励ましてくれる。

高度計を見ると1900m過ぎを表示してる。
一番きついところだ。ガンバ!ガンバ!

やがて傾斜が緩くなって もうじき もうじき・・・着いた~!!!
真っ白けだけれどもう充分 満足ですよ~。
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先行の大宮のお二人 もうこの先 どこまで行けるかわからないので記念写真を撮ろう!ということでお互いに写しっこしました。

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自分で自分を褒めてあげたい!と私が言ったら一人の人がそうだそうだ!と賛同してくださり 大笑い。

霧は濃いけれど 風は岩木山ほど強くないので とりあえずは10分ほどの行者岳だけは行こうと歩き始めます。
お花がいっぱい咲いてます。
イワブクロ イワギキョウ イワベンケイなど々盛りのようです。
登りきったうれしさでルンるん♪

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あれ?いつのまにか行者岳のピークを巻いたみたい。
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鉄はしごを降りると神社と七高山への稜線との分岐です。


さらにはしごを降りて、岩場の道に降ります。
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上を見れば ほぼ垂直に聳えている岩場のトラバースです。
イワブクロがすごくたくさん咲いているのだけれど落石の心配もあるのでのんびりもしていられない。
道も細いので注意して歩きます。
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一度下って登り返しますが、この頃から霧が流れて あれ?もしかしたら

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あっ!晴れた~♪
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急速に霧が晴れてきました。
私の声に空を見上げるカル2です。
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着きましたね~♪石壁が見えます。
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あたりはイワブクロと小さな白い花のチョウカイフスマがいっぱい。

岩場に咲く花を見ていると北アルプスにいるみたい♪

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新山と山小屋と大物忌神社です。
新山へは神社の左の建物の左に登る道があります。
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振り返るとわおっ~!!!
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左端に七高山と外輪山です。
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まずは神社にお参りします。
立派なお鼻の狛犬さんがお守りしていました。
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手を合わせながら 生前 鳥海山においでと誘ってくれた知り合いの大工さんに 来ましたよ~とお声がけ。

どうか このまま晴れていますように・・・祈りながら鳥海山の山頂 新山に向かい、ガレ場を登ります

半ばあきらめ気味だったのに 皆様の応援のお陰で 一番晴れて欲しかったところで晴れてくれました。
ほんとに ほんとに応援ありがとうございました\(^o^)/

その模様は 後編 にてご覧くださいね

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